近代経済学の歴史

近代経済学の歴史

キンダイケイザイガクノレキシマーシャルカラケインズマデ

講談社学術文庫

近代経済学の主流をなし、ケンブリッジ学派が担った「正統派理論」。学派の始祖で、資本主義発展の過程を飛躍や断絶のない漸進的な連続的成長とみて、需要供給均衡理論を説いたマーシャル、その弟子で厚生経済学を提唱したピグー、貨幣と密接な景気変動理論を開拓したロバートソンなどの思想を、透徹した論理と歴史的背景の中で考察。ケインズに至る近代経済学の潮流を手際よく明快に説く必読の書。


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目次

●第1章 アルフレッド・マーシャル(1)――新古典派体系の確立
 はじめに――新古典派経済学とマーシャル/マーシャルの生涯と主著/マーシャル時代の経済学と統一の原理 ほか
●第2章 アルフレッド・マーシャル(2)――いわゆるケンブリッジ費用論争
 マーシャルと需要供給均衡理論/マーシャルの静態/代表企業 ほか
●第3章 ピグーと厚生経済学――生産と分配
 生涯と著作/経済的厚生の問題/経済的厚生と国民所得 ほか
●第4章 ケンブリッジ学派の景気変動論――需要弾力性と実物的波及
 景気変動の問題/統一の理論/労働の需要と変動 ほか
●第5章 ロバートソン――実物残高説と貨幣的波及
 ロバートソンの略伝と著作/貨幣的波及と銀行政策の問題/ケンブリッジ数量方程式 ほか
●第6章 J・M・ケインズ――ケインズ革命の意義
 ケインズの略伝と著作/ケインズ革命と乗数理論/ケインズの政策的課題 ほか

書誌情報

紙版

発売日

1997年02月07日

ISBN

9784061592698

判型

A6

価格

定価:858円(本体780円)

通巻番号

1269

ページ数

284ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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