
うわさの遠近法
ウワサノエンキンホウ
- 著: 松山 巖

明治、大正、昭和時代が軋(きし)む時うわさが走る、うわさが事実となり真実がうわさとなる
コレラ、ハレー彗星、千里眼、毒婦お伝……明治から昭和へ、激動の日本に生まれては消えた噂、デマ、迷信。人々の欲望や不安をのせて広まり、時には凄惨な事件までひき起こした様々な噂の驚くべき正体とは。情報機器が発達した今日においても依然として事実と噂の境目が曖昧な状況を踏まえて、噂を生み出す〈時代の仕掛け〉を問い直し、あざやかに近代日本を透視した庶民精神史。サントリー学芸賞受賞。
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書誌情報
紙版
発売日
1997年07月10日
ISBN
9784061592896
判型
A6
価格
定価:1,177円(本体1,070円)
通巻番号
1289
ページ数
450ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1993年2月、青土社より刊行