
ニーチェとその影
ニーチェトソノカゲ
- 著: 三島 憲一

「私の物語るのは次の二世紀の歴史である。」西欧的近代文明の根底からの批判者ニーチェは、自身の予言どおり没後一世紀となる現在も、偉大なる同時代者の輝きを失わない。1970年代のフランス思想の近代批判においてニーチェの精神は甦り、一方ドイツのハーバーマスは〈力への意志〉は非合理性への転回だと激しく論難した。後代の批判をも踏まえて、ニーチェを今どう読むべきかを第一人者が説く。
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書誌情報
紙版
発売日
1997年09月10日
ISBN
9784061592957
判型
A6
価格
定価:1,034円(本体940円)
通巻番号
1295
ページ数
338ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1990年3月に未来社から刊行された原本に、「自由と権力」(『現代思想』1981年3月号)を新たに加えた
収録作品
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作品名初出
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作品名
初期ニーチェの学問批判について―ニーチェと古典文献学
初出
『ニーチェとその周辺』朝
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作品名
解釈、芸術、力への意志
初出
『現代思想』1974年6月号(ニーチェ特集号)
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作品名
ニーチェと哲学的人間学―あるいはニーチェ対哲学的人間学
初出
『理想』1975年5月
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作品名
自由と権力
初出
『現代思想』1981年3月号
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作品名
教養主義批判から自然と芸術の回復へ―ニーチェとホルクハイマー=アドルノ
初出
『現代
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作品名
芸術による反抗の位置づけをめぐって―ニーチェとハーバーマス
初出
『ハーバーマスと現
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作品名
市民文化への批判的視点―ネオ・マルクシズムと保守革命
初出
『思想』1981年10月