
カフカのかなたへ
カフカノカナタヘ
- 著: 池内 紀

20世紀の悪夢を予兆した作家として、第2次大戦後に爆発的なブームが生じたユダヤ人作家カフカ。その明晰透明な表現法は、リアルでありながら大きな謎をはらんでいて、これまでさまざまな解釈がなされてきた。著者は性急な意味付けをしりぞけ、カフカの文学は、たぐいまれな想像力による読んで楽しい〈大人のためのメルヘン〉であると説く。作品そのものに即してカフカの魅力の源泉を語った好著。
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書誌情報
紙版
発売日
1998年01月09日
ISBN
9784061593145
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1314
ページ数
252ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1993年7月、青土社より刊行