
漂流思考
ヒョウリュウシコウベルクソンテツガクトゲンダイゲイジュツ

軟体動物のようにおいしくて仕方がない人、私にとってベルクソンとはそのような存在にほかならない。だが不幸なことに、この軟体動物、ベルクソンのテクストの中では進化の袋小路に入り込んだものとして、いわば出来そこない扱いされている。本書は、この軟体動物が袋小路から出て、思想や芸術の世界をさまよってみせた漂流譚のようなものである──現代の思想・芸術世界への豊かで大胆な思索の試み。
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目次
1 プレリュード
差異の過剰からの芸術 ベルクソンの望遠鏡
外部からのデュシャン
2 インテルメッツォ
痕跡から結晶するもの
エクリチュールの諸場面
フィギュールの脱演劇装置
身体の交通線
3 ポスト・コーダ
書誌情報
紙版
発売日
1998年06月10日
ISBN
9784061593336
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1333
ページ数
292ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1987年3月、弘文堂より刊行
著者紹介
解説: 尼ケ崎 彬(アマガサキ アキラ)