日本の狂気誌

日本の狂気誌

ニホンノキョウキシ

講談社学術文庫

日本人にとって狂気とは何か。古来、狂気はどのようにあらわれ、どのように受けとめられてきたか。『日本霊異記』『今昔物語』『百箇条調書』『遠野物語』等々、文学や説話、裁判例、民俗学的資料等に見出される狂気を剔出。古代──中古・中世──近世──近代の各時代の狂気の現象や狂気観、狂気への社会的対応を解き明かし、それらを通時的に積み重ねることにより日本の狂気の特性を探った陰刻の日本精神史。


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目次

序章
第1章 古層における二極構造
第2章 中古・中世──憑依と信仰の時代
第3章 中古・中世──神秘家と夢幻の世界
第4章 中古・中世──犯罪と狂気
第5章 近世──「気ちがい」・乱心・畸人の時代
第6章 近世──「近世畸人伝」の世界
第7章 近世──江戸の随筆と狂気
第8章 近世──江戸人の精神病理と病跡学
第9章 近世──江戸時代の精神医学
第10章 近代──西欧文化との出会い
終章

書誌情報

紙版

発売日

1998年07月10日

ISBN

9784061593381

判型

A6

価格

定価:1,210円(本体1,100円)

通巻番号

1338

ページ数

388ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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