
ヘ-ゲルの歴史意識
ヘーゲルノレキシイシキ

ルネサンス以来の西欧近代思想を論理学、自然哲学、精神哲学からなる体系に構築して、現代哲学の母胎となったヘーゲル哲学。本書はその形成と思想的遍歴を大著『精神現象学』や『民族宗教とキリスト教』などから探りつつ、筆者自らの思想を、啓蒙思想批判から古代ギリシアへの讃美に至る歴史意識の帰趨の中でとらえ直す。大学紛争の経験を通して「国家」と「自由」の問題を真撃に追求した意欲作。
- 前巻
- 次巻
目次
1 啓蒙的理性の克服
2 主観道徳から運命の必然へ
3 国家の現実性
4 フランス革命と自由
5 古代ギリシャ共和国――憧憬から歴史的把握へ――
6 歴史意識の帰趨
書誌情報
紙版
発売日
1998年11月10日
ISBN
9784061593510
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
1351
ページ数
218ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1974年9月、株式会社紀伊國屋書店発行の『ヘーゲルの歴史意識』
著者紹介
解説: 滝口 清栄(タキグチ キヨエイ)