霊と肉

霊と肉

レイトニク

講談社学術文庫

「精神」と「身体」のもう1つ原初的な関係として「霊」と「肉」の世界に踏みこむ試み。変身、魔と仮面、中世往生死の思想、霊魂転生、祟り、穢(けが)れ、浄土などをキーワードに、人間の心性を規定している原型と変型を描出する。仏教世界の二十八部衆とはなにを象徴しているのか、メドゥサの邪眼とはなにか……。さらに、地獄観を手がかりに、ヨーロッパ、中東、アジアの冥界の差異をも明らかにする刺激的論考。


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目次

1 変身の空間
・1 霊と肉の変身
・2 魔と仮面
・3 中世往生死の思想
・4 忠誠と忍従の美意識
・5 霊魂転生の秘儀──GLA教団の場合──
2 諸相
・1 祟り
・2 穢れ
・3 心
・4 混沌・闇
・5 神経 ほか
3 地獄
・1 ギリシア
・2 イスラム
・3 インド
・4 モンゴル
・5 中国 ほか

書誌情報

紙版

発売日

1998年12月10日

ISBN

9784061593589

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

1358

ページ数

284ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

1979年1月、財団法人 東京大学出版会発行の『霊と肉』

著者紹介

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