ヒュ-モアとしての唯物論

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ヒュ-モアとしての唯物論

ヒューモアトシテノユイブツロン

講談社学術文庫

人間は現象しか認識しえないにもかかわらず、その限界を越えて考え語ってしまう。カントのいう「超越論的批判」を踏まえて、著者は、有限な人間の条件を超越し、同時にそのことの不可能性を告知する精神的姿勢こそが「唯物論」であり「ヒューモア」であると説く。柄谷理論の新展開を示す主要論文を集成。


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目次

【1】
個体の地位
交通空間についてのノート
一つの精神、二つの十九世紀
エクリチュールとナショナリズム
非デカルト的コギト
フーコーと日本
【2】
ヒューモアとしての唯物論
ライプニッツ症候群──吉本隆明と西田幾多郎
中野重治と転向
【3】
伊藤仁斎論
テクストとしての聖書
柳田國男論
「意味の変容」論
日本植民地主義の起源

書誌情報

紙版

発売日

1999年01月08日

ISBN

9784061593596

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

1359

ページ数

350ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

’93年8月、筑摩書房より刊行

著者紹介

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