
天正遣欧使節
テンショウケンオウシセツ

日本で初めてヨーロッパを見た少年たち
秀吉の時代の燦然たる一大壮挙
秀吉の時代、13歳の少年たちが、日本で初めて、ルネサンス華咲くヨーロッパを訪れた。ローマ教皇やスペイン国王に拝謁し、市民らの熱狂的な歓迎を受ける。8年半の旅の後、帰国した日本はキリシタン禁制の世。はたして、少年たちの行く末は?日欧交渉史の第1人者が、使節行の足跡を辿り、豊富な史料を駆使し、その歴史的真相を解明する。
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目次
●第1章 南蛮バテレンの企て
東西交渉史上の壮挙
ラモンの重大証言
伊東マンショとは誰か ほか
●第2章 南十字星に導かれて
長崎からマカオへ
マラッカからインド洋へ
「東方のバビロン」ゴア ほか
●第3章 南蛮人のふるさとで
リスボン、シントラをめぐる
エーヴォラの街で
慈愛深いカタリーナ妃 ほか
●第4章 教皇(パッパ)聖下の膝もとで
イタリアへの旅
トスカーナ大公とともに
花の都フィレンツェ ほか
●第5章 地の果ての王子を歓迎
聖地アッシジを経て
歓待また歓待
使節とご馳走 ほか
●第6章 遥かなる母国に帰る
モザンビクの島で
ヴァリニャーノとの再会
「遣欧使節対話録」のこと ほか
●終章
ヴァリニャーノの最期
晩年の使節たち
書誌情報
紙版
発売日
1999年01月08日
ISBN
9784061593626
判型
A6
価格
定価:1,265円(本体1,150円)
通巻番号
1362
ページ数
434ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
『史譚 天正遣欧使節』(1977年7月講談社刊)、『天正遣欧使節』(1991年12月朝文社刊)