
古道
コドウ
- 著: 藤森 栄一

人の歩行が途絶えると道はたちまち藪に埋れてしまう。しかし人々は、祭祀の道具や生活の跡をみちばたに残していった。さらに古い道は、食物を拾い、カモシカやイノシシの後を追った跡に重なる。消えた古道を発掘し、人々の生きた証しをたどるロマンあふれる藤森考古学の傑作。
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目次
第1章 灰の中のオアシス
第2章 黒耀石槍の狩人
第3章 ルング・ワンダルング
第4章 草原の放浪者
第5章 人喰い沼
第6章 雑木林への道
第7章 林と村
第8章 ヒスイと黒耀石の道
第9章 塩水から淡水へ
第10章 石の斧と木の鍬
第11章 手繰られた糸
第12章 氏族放浪
第13章 牧を追って
第14章 さまよえる異国人
第15章 峠の神
第16章 一枚の和同開珎
第17章 山を拓く錫杖
第18章 鎌倉へ鎌倉へ
第19章 久遠の旅行者
書誌情報
紙版
発売日
1999年05月10日
ISBN
9784061593756
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
1375
ページ数
308ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
’66年9月、学生社より刊行