ギリシア悲劇

ギリシア悲劇

ギリシアヒゲキ

講談社学術文庫

紀元前5世紀のアテーナイで盛んに演じられ、今もなお現代人を魅了するギリシア悲劇。その魅力の源泉は何か。普遍的意味はどこにあるのか。アイスキュロス、ソポクレース、エウリーピデース──3大悲劇詩人の代表作、その女主人公の人間像を通し、神々と人間、愛と死など人間存在の本質と根本問題を内在的作品解釈によって鮮やかに解き明かす。


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目次

序章 民主政都市国家(ポリス)アテーナイとギリシア悲劇
1 ギリシア悲劇の時代性
2 ギリシア悲劇の宗教性
3 ギリシア悲劇の女性像──市民イデオロギー批判の視座
第1章 「アガメムノーン」におけるゼウスと正義(ディケー)
1 「オレステイア」3部作と〈正義〉
3 〈期待〉と〈不安〉のモティーフ──トロイア遠征とイーピゲネイアの屠(ほふ)り
3 神々の恵みはどこにあるのか──「ゼウス讃歌」 ほか
第2章 「アンティゴネー」における愛(エロース)と死(ハーデース)
1 物語の骨子
2 ドラマの主人公と悲劇の担い手
3 祖国への愛と家族への愛 ほか
第3章 「メーデイア」──人間と人間を超えるもの
1 予言者的詩人エウリーピデース
2 伝説的背景と粗筋
3 怒り(テューモス)と殺害計画(ブーレウマタ)──1078-1080の解釈をめぐって ほか

書誌情報

紙版

発売日

1999年09月10日

ISBN

9784061593954

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

1395

ページ数

368ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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