
文字の文化史
モジノブンカシ
- 著: 藤枝 晃

漢字は、神を祀(まつ)り、神託をきく儀式から誕生した。爾来、甲骨文・金石文・印章・帛書・木簡・冊子本と多様な漢字の世界が展開していく。神の文字はどのような歴史を経て万人の物になったのか。写本の材料や形、本の作られ方、蔵(しま)われ方などに着目し、3500年の文字の歩みを、文化との絡みの中で、百数十点の貴重な図版を使って興味深く語る。
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目次
1 殷人の絵文字
2 神々との対話
3 饕餮の背面
4 皇帝の文字
5 政治の文字
6 印章
7 絹
8 紙の出現
9 巻物の尊厳
10 古文書
11 新しい書物のかたち
12 漢字の周辺
13 印刷の始まり
14 不滅への願い
15 木版印刷
16 活版印刷
書誌情報
紙版
発売日
1999年12月10日
ISBN
9784061594098
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
1409
ページ数
328ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
本書は1991年10月岩波書店刊、同時代ライブラリ-版を底本とした。