帰ってきたファーブル

帰ってきたファーブル

カエッテキタファーブルゲンダイセイブツガクホウホウロン

講談社学術文庫

ファーブルは個々の虫たちの詳細な観察によって、生命の営みの不可思議を探求した。多様な種の1つにすぎない人間の本質は、進化論の呪縛の中で生物を記号化し、遺伝子やホルモンを道具化した今日の生物学ではなく、ファーブルの視点によってのみ捉えられるだろう。博物学(ナチュラル・ヒストリー)的アプローチの復権を主張した名著。


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目次

【1】
帰ってきたファーブル
今、なぜナチュラル・ヒストリーか
新しい時代の生物学
近代の科学技術とは何であったのか
過渡期としての人間
【2】
赤の暗黒
動物行動におけるア・プリオリ的なもの
フェロモンの神話
動物の生態にみる「愛」
【3】
動物学から見た世界

書誌情報

紙版

発売日

2000年05月10日

ISBN

9784061594289

判型

A6

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

1428

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書の原本は1993年3月、人文書院より刊行された。

著者紹介

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