隠者の文学

隠者の文学

インジャノブンガククモンスルビ

講談社学術文庫

1本の蘆の葉に宇宙の悲しみを感ずる
隠者の精神とは何か

隠の精神とは何か。飛び立つ鴫(しぎ)、蘆(あし)の枯葉、その中に万有の寂寥と人生の無常を感じ、それを深い美へと昇華させた中世草庵の人々。閑寂な生活、人間の性の直視、漂泊の旅と絶対の孤独。長明・兼好・西行の陰の3つの様式を分析し、俳諧・石庭・利休の茶など、日本文化の底流を貫く「わび」「さび」の精神のルーツと本質を明らかにする。


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目次

1 点描――序にかえて
2 隠者と隠者文学
3 隠遁
4 西行
5 長明――「方丈記」
6 兼好
7 連歌
8 茶――隠者的なるもの

書誌情報

紙版

発売日

2001年11月09日

ISBN

9784061595217

判型

A6

価格

定価:1,012円(本体920円)

通巻番号

1521

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

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