
中国的思考
チュウゴクテキシコウジュキョウ・ブッキョウ・ロウソウノセカイ
- 著: 蜂屋 邦夫

千数百年にわたり、日本人の思考にインパクトを与え続けた「中国的なるもの」とは何であったか?
物的自然であるとともに神秘的創造神であった「天」、天地に先立って生じた超感覚的宇宙原理「道」、万物を生み出す根源としての「無」……。
中国の思惟を形成してきたキー・タームを、儒教・仏教・老荘の内部に探り、中国的思考の核心に迫る意欲作。
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目次
1
哲学の成立
2
自然観
水の思想
死生観
思惟と言語の間――言尽意論をめぐって――
3
無と空の思考
無と有の思考
琴書の楽しみ
思惟と現実の間――荘子逍遥遊篇をめぐって――
書誌情報
紙版
発売日
2001年12月10日
ISBN
9784061595231
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1523
ページ数
312ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
備考参照・初出は収録作品
収録作品
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作品名初出
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作品名
哲学の成立
初出
哲学シリーズ1『哲学の復権』1974年4月、三修社
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作品名
自然観
初出
哲学シリーズ4『存在への回帰』1975年2月、三修社
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作品名
水の思想
初出
『思想』614号、1984年7月理想社
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作品名
死生観
初出
東京大学教養講座9『生と死』Ⅰ、1983年12月、東京大学出版会
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作品名
思惟と言語の間
初出
『東洋文化研究所紀要』86冊、1981年11月東大東洋文化研
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作品名
無と空の思考
初出
『理想』610号、1984年3月、理想社
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作品名
無と有の思考
初出
『理想』621号、1985年2月、理想社
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作品名
琴書の楽しみ
初出
『中国書論大系』第15巻・清5「月報」1983年10月、二玄社
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作品名
思惟と現実の間
初出
『紀要比較文化研究』8輯、1968年3月、東京大学教養学部