
江戸の歳事風俗誌
エドノサイジフウゾクシ
- 著: 小野 武雄

七草粥、豆まき、雛祭、初鰹、歳の市等のさまざまな行事や風習は、江戸に生きる人々の暮らしに潤いとリズムを与えるものであった。それらの中には、今ではすでに見られなくなったものも少なくない。近世の諸資料から、季節を彩る祭や市、娯楽、食物等を抽出し、人びとの生活感覚を色濃く映し出す俳句や川柳を配して、江戸の習俗の1年を振り返る。
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目次
1月
門松/年始/鏡餅/鏡開/万歳/七福神詣/大黒舞/初夢・宝船(1枚絵びら)/宝引・辻宝引/羽子・羽子板/かるた・骨牌/七種祝・七草粥/双六/雑煮/一月日暦
2月
節分・立春・豆まき/立春大吉/稲荷/初午/涅槃会/富箋/二月日暦
3月
雛祭/彼岸/三月日暦
4月
灌仏/二堂のこと/初鰹/四月日暦
5月
梅雨/田植/端午の節句のこと/五月日暦
6月
富士祭・お山開き/山王祭/江戸浅間祭/江戸天王祭/江戸山王祭/六月日暦
7月
七夕祭/盂蘭盆会/七月日暦
8月
八朔/紋日/月見のこと/江戸の十五夜/八月日暦
9月
菊/神田祭/九月日暦
10月
神無月と縁結びと婚礼のこと/猪子祝(玄猪)/十月日暦
11月
十一月日暦
12月
鶴の献上/事始めと事納め/歳の市/十二月日暦
書誌情報
紙版
発売日
2002年01月10日
ISBN
9784061595279
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
1527
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:’83年に展望社から刊行された『江戸の歳事風俗誌』(「江戸風俗資料」第4巻)を底本とした。