
秦の始皇帝
シンノシコウテイ
- 著: 吉川 忠夫

初めて中国統一をなしとげ「始皇帝」を名乗った男は、以後二千年、連綿と続く中華帝国システムを築いた。群県制施行による中央集権体制の確立。度量衡の統一と文学・貨幣の制定。さらには焚書坑儒として伝えられる思想・言論の統制と、万里の長城の修築……。兵馬俑に守られた広大な陵墓に葬られた稀代の英雄の生涯と真実を、中国古代史の泰斗が活写する。
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目次
学術文庫版まえがき
はじめに―――――――――西安へ
第1章 奇貨居くべし――――始皇帝は呂不韋の子か
第2章 逐客令―――――――秦国の発展
第3章 統一への道―――――六国併合
第4章 天下統一――――――皇帝の誕生
第5章 咸陽――――――――阿房宮と驪山陵
第6章 天下巡遊――――――刻石と「雲夢秦簡」
第7章 方士と儒生―――――封禅と焚書坑儒
第8章 祖竜死す――――――秦帝国の崩壊
終章 秦時のたく轢鑽――――後世の始皇帝評価
原本あとがき
秦の始皇帝年譜
書誌情報
紙版
発売日
2002年02月08日
ISBN
9784061595323
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1532
ページ数
296ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
原本:原本は1986年、集英社より刊行された。