
文禄・慶長の役
ブンロク・ケイチョウノエキクウキョナルゴジン
- 著: 上垣外 憲一

秀吉の朝鮮出兵はなぜ行われ、何を残したのか。日朝双方の史料の緻密な読み込みを通して鮮やかに描き出される、戦いにいたる交渉過程と苛烈な戦闘、戦後処理の実状。そして、戦火と蛮行のはてに人々が見出した、友好の懸け橋・朱子学の可能性とは。近現代の日韓関係にまで影を落とす「空虚」な戦争を、東アジア史の視座から問いなおす壮大な試み。
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目次
第1章 開戦前夜――秀吉一人の望んだ戦――
第2章 文禄の役――押しとどめられた進撃――
第3章 慶長の役――耳塚、そして捕虜連行――
第4章 陶工と朱子学――戦乱のもたらしたもの――
第5章 和平を求めて
終章 歴史観と「伝承」――あとがきにかえて――
書誌情報
紙版
発売日
2002年04月10日
ISBN
9784061595415
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
通巻番号
1541
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
原本:’89年、『空虚なる出兵―秀吉の文禄・慶長の役』の表題で、福武書店より刊行したものを原本とした。