
牧野植物随筆
マキノショクブツズイヒツ
- 著: 牧野 富太郎

植物研究に生涯を捧げ、在野の研究者ながら偉大な業績のゆえに「植物学の父」と呼ばれる牧野博士。この稀代の碩学が、「馬鈴薯の名称を断乎として放逐すべし」「丁子か丁字かどちらだ」「ナンジャモンジャの真物と偽物」等、草木の名称や分類に関する通説の誤りを喝破。植物への情熱に支えられ、権威におもねることなく持論を開陳した興味深い随筆集。(講談社学術文庫)
博覧強記!植物への熱き思い!
「植物学の父」大いに語る
植物研究に生涯を捧げ、在野の研究者ながら偉大な業績のゆえに「植物学の父」と呼ばれる牧野博士。この稀代の碩学が、「馬鈴薯の名称を断乎として放逐すべし」「丁子か丁字かどちらだ」「ナンジャモンジャの真物と偽物」等、草木の名称や分類に関する通説の誤りを喝破。植物への情熱に支えられ、権威におもねることなく持論を開陳した興味深い随筆集。
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目次
馬鈴薯の名称を断乎として放逐すべし
リョウブの古名ハタツモリの語原
万葉の歌で教えられた新染料
いわゆる京丸の牡丹
燕子花の正体と杜若の正体
カナメモチはアカメモチだ、扇のカナメにするとは真赤なウソだ
崑崙草と崑崙花
サフランはいつ日本へ来たのか
ハマナスか、はたハマナシか
わが国キャベツについての名の変遷、つけたり花椰菜
丁子か丁字か、どちらだ
タイサンボクは大盞木である
混説せられた「大言海」のダルマソウ
世界的の稀品ムジナモを日本で発見す
いわゆる樗櫟之材とはなにを指すのか
植物学者によって歪曲せられたツボスミレの名
カルカヤとは植物種類の名ではない
天南星そのものは日本には産せぬ
アマチャとコアマチャとツルアマチャ
護摩木
ユズリハを交譲木と書くのは誤り
苦木は漢名ではない
ナンジャモンジャの真物と偽物
風に翻る梧桐の実
蔓なしサツマイモ
東京帝国大学理学部教授本田正次博士におしう
尾崎喜八君の書かれた東京植物同好会における植物採集会の記
池野成一郎博士に対する思い出話
書誌情報
紙版
発売日
2002年04月10日
ISBN
9784061595439
判型
A6
価格
定価:902円(本体820円)
通巻番号
1543
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2015年06月26日
JDCN
0615954300100011000B
初出
’47年、鎌倉書房から刊行された同名の書を文庫化したもの。