信長と天皇 中世的権威に挑む覇王

信長と天皇 中世的権威に挑む覇王

ノブナガトテンノウチュウセイテキケンイニイドムハオウ

講談社学術文庫

将軍義昭の追放、一向一揆の鎮圧、そして割拠する戦国大名にも彼に伍する者はすでにいない。中世的権威を否定することで統一事業を推し進め、いまや天下を手中にせんとする覇王の前に立ちはだかった最大の障壁は正親町(おおぎまち)天皇だった――。
天下人・信長は天皇を超えようとしたのか?信長の政治構想を追究し、天皇制存続の謎と天皇の権威の実体に迫る。


  • 前巻
  • 次巻

目次

序章 上洛志向
第1章 上京直後の公武関係
1 上洛と公武関係
2 信長の禁裏対策
第2章 勅命講和
1 本願寺の蜂起
2 袞龍の袖にすがる
3 将軍との和睦
第3章 天皇の平和
1 天正改元
2 叛逆あいつぐ
3 三たび勅使を仰ぐ
第4章 神格化の挫折
1 暗闇
2 譲位の強要と拒絶
3 そう見寺の創立
4 最後の対決
終章 本能寺の変なかりせば

書誌情報

紙版

発売日

2002年09月10日

ISBN

9784061595613

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

1561

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本:’92年4月、小社より刊行したものを原本とした。

著者紹介

製品関連情報