コルテス征略誌

コルテス征略誌

コルテスセイリャクシ

講談社学術文庫

「アステカ王国」の滅亡は、中米の神話的世界と覇権拡大をはかる欧州の激突の結果であった。豊かな文化に彩られた黄金の王国、その繁栄と民族の精神は、侵略者との凄絶な闘争や伝統宗教のキリスト教との習合などを通じて多くを失っていく。征服者(コンキスタドール)コルテスとアステカ王モンテスーマの人物像に公平に光をあて、新たな視点で追究した王国滅亡への道。


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目次

第1部 黄金の国メキシコ
1.黄金の新大陸
2.戦慄の生け贄の神殿
3.コルテスの出発
4.タバスコの攻略
5.モンテスーマ王の苦悩
6.翼のある蛇(ケツアルコアトル)の再来
7.コルテスの奸計
8.トトナコ人の好意
9.6万人の包囲軍
10.原住民の娘との結婚
11.チョルーラの大虐殺
第2部 呪われた祝祭
12.モンテスーマ王現る
13.心臓を抉られた生け贄
14.モンテスーマ王の幽閉
15.囚われ人の嘆き
16.凄惨な神殿
17.十字架の樹立
18.反乱軍蜂起の恐怖
19.ベラスケスの追討軍
20.貴族と神官の謀反
第3部 「アステカ王国」の崩壊
21.モンテスーマ王の死
22.首都からの脱出
23.神よ、救い給え
24.首都攻撃の準備
25.メキシコ再攻撃
26.「急降下する鷲」の完敗
27.征服者の運命

書誌情報

紙版

発売日

2003年01月09日

ISBN

9784061595811

判型

A6

価格

定価:1,210円(本体1,100円)

通巻番号

1581

ページ数

352ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本:’76年7月、大陸書房より刊行されたものを原本とした。

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