画家と自画像

画家と自画像

ガカトジガゾウ

講談社学術文庫

すぐれた画家の描いた自画像は何を語るのか。15世紀中頃、画家は職人から思想家へと変貌した。強烈な個性、卓出した技倆、自分を見つめる精神。自己を突き刺す神に対し、自己とは何かを問う画家。不安、憂い、謙虚、威厳ある顔、顔、顔。
アルベルティ、デューラー、レンブラント等の絵を通し、自画像に秘められた西洋の精神と内面のドラマを描く。


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目次

1.自画像の起源と理論
1.自画像前史――ギリシャ・ローマ・東洋
2.自画像の発生
3.立会人としての自画像
4.鏡と自画像
2.15、6世紀の自画像
1.イタリアの三大巨匠
2.デューラーと北方の画家たち
3.ヴェネツィア派とマニエリストたち
4.ネーデルランドの巨匠たち
3.17世紀の自画像
1.「バロック」の画家たち
2.レンブラント
4.近代の自画像
1.18世紀とロマンチシズムの画家たち
2.19世紀後半から現代まで
3.おわりに≪私が私を見るのを私は見ていた≫

書誌情報

紙版

発売日

2003年03月10日

ISBN

9784061595859

判型

A6

価格

定価:1,210円(本体1,100円)

通巻番号

1585

ページ数

272ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

底本:’83年3月、日本経済新聞社発行の『画家と自画像』を底本とした。

著者紹介

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