
マックス・ウェーバー
マックスウェーバー
- 著: 安藤 英治

官僚制、カリスマ的支配、理念型、合理化。卓越した分析力により、現代のキーターム群を生みだし、全社会科学に圧倒的な影響を与えたウェーバー。
人間精神から社会システムまで、古代から近代、ヨーロッパからアジアにまたがる広大な知の領域を精査し政治・経済・法・社会学から歴史・宗教学におよぶ壮大な業績を残した巨人の思想と生涯を展望する。
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目次
1.マックス・ウェーバーの思想
1.ウェーバーはわれわれにとって何であったか
2.ウェーバーの精神構造
歴史的思考/確証/明晰/誠実
2.マックス・ウェーバーの生涯と思想の発展
1.ドイツとウェーバー
家庭史/世紀転換期
2.ウェーバー教授登場
離陸――ベルリン/上昇――フライブルク/日はかげる――ハイデルベルク
3.挫折のパラドックス
結婚/翼折れた鷲/旅行の思想史
4.ドイツとヨーロッパ
二十世紀の戸口に立って/ヨーロッパ意識/ヨーロッパ諸列強の間のドイツ
5.戦争・革命・知性
戦中から戦後へ/革命/人間の教師
3.マックス・ウェーバーの著作
著作概観
1.『国民国家と経済政策』
2.『社会科学的および社会政策的認識の≪客観性≫
3.『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
4.『古代ユダヤ教』
5.『古代農業事情』
6.『支配の社会学』
7.『議会と政府』
8.『音楽社会学』
4.マックス・ウェーバーと現代
1.近代と現代の接点に立つウェーバー
2.われわれにとってウェーバーは何であるか?
ウェーバーと日本/自由なる精神
年表
文献案内
書誌情報
紙版
発売日
2003年03月10日
ISBN
9784061595873
判型
A6
価格
定価:1,485円(本体1,350円)
通巻番号
1587
ページ数
472ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:小社刊「人類の知的遺産」シリーズ62の『マックス・ウェーバー』(’79年刊)を底本とした。