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海と列島の中世
ウミトレットウノチュウセイ
- 著: 網野 善彦

海は柔らかい交通路である。それは自在な交通を許し、人と人を結び、文化同志を融合させる。本書では全国の中世海村・海民の姿が、綿密な現地調査と文献から浮き彫りにされてゆく。中国大陸・朝鮮半島・日本列島をまたにかけた「倭寇世界人」を生み出した海のダイナミズムを探り、東アジアに開かれた列島社会の新鮮な姿を描き出す、網野史学の論集。(講談社学術文庫)
海が人を結ぶ。列島中世を探照する網野史観海は柔かい交通路である。海村のあり方から「倭寇世界人」まで。文化を結ぶ海のダイナミズムを探り、東アジアに開かれた日本列島の新鮮な姿を示す網野史学の論集
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目次
1 列島
海のルート「中国文化」と律令制
海の時代 奥能登と時国家文書から
2 地域
中世の海村 若狭の浦々
東と西の地域史 常総を中心に
3 都市
海上交通の拠点 金沢氏・称名寺の場合
都市の起源 今、なぜ一の谷か
4 社会
説経節の世界 中世社会の変化
「悪」の諸相 緊張する社会
5 海民
海の領主 伊予の「海賊」
海夫 九州をめぐる海上交通
漁村史料の伝来
古文書返却の旅
書誌情報
紙版
発売日
2003年04月10日
ISBN
9784061595927
判型
A6
価格
定価:1,265円(本体1,150円)
通巻番号
1592
ページ数
392ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2013年01月18日
JDCN
0615959200100011000D
初出
原本:1992年1月に日本エディクタースクール出版部より刊行されたものを原本とした。