韓 非

韓 非

カンピ

講談社学術文庫

中国戦国時代末期、韓非の祖国韓は強国秦の脅威の前に存亡の危機にあった。そうした状況下、韓非は冷徹な人間観察を通じて社会の積幣を鋭く抉り出し、徹底した法治主義こそが国家の強化・安定を可能にすると論断する。
法家思想の大成者と評される韓非の思想の発展とその本質を、古今にわたる日中両国の諸文献を検証しつつ、独自の切り口で読み解く。


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目次

1 韓非とその歴史的背景
 1 韓非の生年と政治情況
 2 韓非の思想的成長の過程
2 韓非の伝記
 1 『史記』の中の韓非伝
 2 新資料から
 3 韓非私見
 4 韓非の政治思想
 5 秦始皇帝と韓非
 6 韓非の最期
3 韓非の思想
 1 『韓非子』の構成
 2 『韓非子』と『老子』
 3 「解老」篇に見る韓非思想
 4 韓非の思想革命
 5 韓非の根本思想
 6 韓非の法術思想
 7 法と術と勢
 8 韓非思想の近代性
 6 韓非の実定法
おわりに――日本における『韓非子』学
韓非関係年表

書誌情報

紙版

発売日

2003年04月10日

ISBN

9784061595941

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

1594

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

底本:本書は「人類の知的遺産」シリーズの『韓非』(1982年 小社刊)を底本とした。

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