
江戸・東京歴史物語
エドトウキョウレキシモノガタリ
- 著: 長谷 章久

江戸城、湯島、吉原、泉岳寺……今なお残る江戸の面影
徳川将軍家の城下町として発展した東京。明治維新、震災、戦災、近代化による大変貌を潜り抜け、今なお、あちこちに江戸庶民の生活の名残が生きている。江戸城、泉岳寺、湯島天神、上野、吉原、浅草寺……。江戸に所縁(ゆかり)深い名所・旧跡を訪ね、東京に現在も息づく、江戸三百年、市民が培い残した気風や生活の余情を生き生きと、また美しく描き出す東京案内に格好の書。
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目次
江戸城――東京で一番美しいところ
浅草寺界隈――庶民の町
上野のお山――忍ヶ岡と寛永寺
泉岳寺――四十七士の墓
初詣――向島界隈
近藤勇の墳墓――新選組の末路
佃大橋一帯――築地明石町と佃島
湯島の白梅――天神さまと聖堂
お七無惨――小石川円乗寺の墓と鈴ヶ森の刑場
怪盗御用――本所回向院周辺
彦左と太助――芝白金の墓と魚河岸
千姫哀歌――竹橋御殿と伝通院
俳聖芭蕉――御府内ゆかりの地
花の吉原――花のおいらん、なれの果て
巷の仏たち――冥土の神と七福神
音羽の桜――荒廃そのものの「国史跡」
根津神社界隈――増上寺と徳川家霊廟
書誌情報
紙版
発売日
2003年05月11日
ISBN
9784061595972
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
1597
ページ数
382ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:1985年刊角川選書『東京歴史物語―新・東京の中の江戸』を底本とした。