
日中戦争見聞記
ニッチュウセンソウケンブンキセンキュウヒャクサンジュウキュウネンノアジア

廬溝橋での軍事衝突に始まる日中戦争。それは、軍国日本が東アジアに影を落とす時代の象徴的な事件である。1939年、この緊張高まる日本・朝鮮・中国・モンゴルをドイツのジャーナリストが訪れた。彼は、各地で会見した要人の人物像を犀利に語り、過酷な時局を生きる庶民の姿にそれぞれの民族性を洞察する。太平洋戦争前夜の極東を描く貴重な記録。
- 前巻
- 次巻
目次
第1章 日出ずる島国
第2章 朝鮮――もはや朝の静かな国ではない
第3章 「満州国」――アジアの「アメリカ」
第4章 モンゴル――世界帝国のゆりかご
第5章 日本軍占領下の中国
第6章 白人支配のたそがれ
第7章 青天白日の下の中国
書誌情報
紙版
発売日
2003年08月10日
ISBN
9784061596085
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
通巻番号
1608
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:本書は、『日中戦争見聞記』(1990年4月、新人物往来社刊)を底本とした。