コンスタンチノープル征服記

コンスタンチノープル征服記

コンスタンチノープルセイフクキダイヨンカイジュウジグン

講談社学術文庫

聖戦から侵略へ
おぞましき十字軍の顛末

帝都の侵寇、帝位簒奪、財宝の強奪、不和と内争。聖地エルサレムをめざした十字軍は、一転、方向転換、一体、何故コンスタンチノープルを攻略したのだろうか。ビザンチン亡命皇子の怨念、ヴェネチアの富への野心。さまざまな思わくが渦巻く悪名高き第四回十字軍。戦局の一進一退、遠征軍のおぞましい所業の一部始終を生き生きと描く、フランス文学黎明期の散文学の傑作。

かくてコンスタンチノープルの市民においても城外の巡礼軍団においても、神より授かった栄誉と勝利の悦びはすこぶる大きかった。……さて軍団の面々は、大勢コンスタンチノープル見物に出かけ、幾多の豪奢な宮殿やそびえ立つ教会、途方もない宝物類を目のあたりにしたのである。――(本書より)


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書誌情報

紙版

発売日

2003年08月09日

ISBN

9784061596092

判型

A6

価格

定価:1,375円(本体1,250円)

通巻番号

1609

ページ数

400ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

1988年1月、筑摩書房より刊行。

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