
東京文壇事始
トウキョウブンダンコトハジメ
- 著: 巌谷 大四

神田の3畳の下宿から生まれた、明治文学の母体「硯友社」。赤貧の一葉を巡る、作家たちの恋の鞘当て。銀座木村屋の前で、アンパンの匂いにいつも足を止めた花袋。胃癌の体を引きずり丸善に『ブリタニカ』を買いに行く紅葉。文学への情熱があった。灼熱の恋、貧乏との戦いがあった。時代も作家も若かった、若い東京を舞台に、日本の近代文学、ここに始まる。
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目次
1.麹町・神田篇
2.日本橋・京橋篇
書誌情報
紙版
発売日
2004年01月11日
ISBN
9784061596344
判型
A6
価格
定価:1,265円(本体1,150円)
通巻番号
1634
ページ数
360ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:1984年に角川選書として刊行された『東京文壇事始』を底本とした。