思想からみた明治維新

思想からみた明治維新

シソウカラミタメイジイシン

講談社学術文庫

山県大弐、吉田松陰、久坂玄瑞……
維新を生んだ炎の思想家たち

日本人の自力による史上唯一の「革命」は、いかにして成しとげられたか。維新の百年前、幕藩体制を否定し自らの信念に殉じた先駆者山県大弐、はるかな時を経て山県の思想を吉田松陰に伝えた僧黙霖、佐久間象山・松陰師弟、久坂玄瑞らの松陰門下、真木和泉、勝海舟、坂本龍馬……。維新として結実したさまざまな人々の熱い思想の系譜をたどり返す。

この本は、明治維新前後の時期の、哲学者たちの思想をのべたものではありません。……われわれの祖先が、自力で全国にわたる根本的な変革をなしとげたのは、日本の歴史で明治維新がほとんどただ一つの例です。その変革がどのような問題を、どのように解こうとした努力から生まれたのか、また何を解決できずに残しているか、……思想史的な見方に重点をおいて考えてみたのがこの本です。――(本書「まえがき」より)


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目次

1 歴史の進歩とは何か
2 一世紀まえの先駆者
3 幕府の衰退と人民の抵抗
4 国民国家への幕政改革
5 外国条約と安政の大獄
6 御一新の思想的源泉
7 維新変革への歩み(1)
8 維新変革への歩み(2)
9 御一新の成就と維新の明暗
10 おわりに――歴史の逆説と闘おう――

書誌情報

紙版

発売日

2004年02月12日

ISBN

9784061596375

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

1637

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書は、1967年に小社から刊行された『「明治維新」の哲学』(講談社現代新書)を改題し、文庫化。

著者紹介

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