日本の聖地

日本の聖地

ニホンノセイチ

講談社学術文庫

熊野・四国霊場・白山・出羽三山――
日本の原風景を求め12の信仰の場をゆく

常世信仰の熊野、磨崖仏の国東半島、四国霊場、そして山岳信仰の白山・立山や修験道の出羽三山。わが国固有の風土と生命観が育んだ信仰の多様な形を追究するため、全国の聖地・霊場をつぶさに踏査。そこに見たものは、原始自然崇拝と渡来宗教が融合した姿と、それを希求した名もなき人々の信心だった――。日本の宗教の原初の世界を探る聖地紀行。


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目次

1 日本宗教の原風景<アイヌの大地>
2 原初の宗教コスモロジー<熊野>
3 神道・修験道のはじまり<三輪山・葛城連峰>
4 記紀の神々<伊勢・出雲>
5 渡来神と呪術<国東半島>
6 古都の社寺空間<奈良>
7 日本仏教の誕生と山林修行<比叡山>
8 神祗の宇宙<四国霊場>
9 日本海が生んだ山岳信仰<白山・立山>
10 黄金浄土――水の聖性・桜・永世信仰<吉野山>
11 禅の思想化―坐る身体感覚<永平寺>
12 修験道という生命哲学<出羽三山>

書誌情報

紙版

発売日

2004年05月12日

ISBN

9784061596580

判型

A6

価格

定価:1,210円(本体1,100円)

通巻番号

1658

ページ数

360ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書は、1994年7月、新潮社より刊行された『日本宗教とは何か』を大幅に加筆し、改題したもの。

著者紹介

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