ナポレオン(上)

ナポレオン(上)

ナポレオン

講談社学術文庫

不世出の英雄を描く
戴冠200年 世界的名著

1789年に勃発したフランス革命のさなか、数々の戦功を立てて、皇帝に登り詰めたナポレオン。果敢な行動力、卓越した戦術、天性の指導力、軍事的・政治的天才の歩んだ道はいかなるものだったか。揺れ動く英雄の心の内面に光を照射し、その生誕から臨終までの全生涯を克明に描写する。人間ナポレオンの実像に迫る注目の世界的名著。

ナポレオン像を描くに当たり、筆者は、国家との関係より、道義(モラル)との関係に重きをおいた。正否を問わず彼が終生戦い続けた国家より、彼の抱いていた道義観との関わりに比重がかかっている。だが、彼を奇跡の人とみなしてはいない……人生の途上で遭遇するさまざまな場面におけるその心情の把握に、セント=ヘレナで到達する魂の昇華の過程を辿ることに、努めた。――(本書「序文」より)


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目次

序 文
第1章 孤 島――誕生からジョゼフィーヌとの結婚まで
第2章 奔 流――イタリア遠征から霧月(ブリュメール)18日のクーデタまで
第3章 大 河――マレンゴの戦いからナポレオン二世誕生まで

書誌情報

紙版

発売日

2004年05月12日

ISBN

9784061596597

判型

A6

価格

定価:1,485円(本体1,350円)

通巻番号

1659

ページ数

480ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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