ナポレオン(下)

ナポレオン(下)

ナポレオン

講談社学術文庫

栄光の座から幽囚の身へ 英雄の末路を辿る迫真の描写

栄光の座から幽囚の身へ。破竹の勢いでヨーロッパを席捲したナポレオンは、ロシア遠征に失敗、急転直下、転落への道を突き進む。パリ開城、皇帝退位、エルバ島流刑。ウィーン会議の後、パリ帰還、百日天下、再び流刑、落魄の日々、そして死。下巻は、凋落の一途を辿る英雄の末路とその心の葛藤、および著者のナポレオン観を記す。出色の英雄伝の新訳。

著者は、希代の英雄の内面史を綴ろうと試みている。そしてその奔放な行動を史実を踏まえて追いながら、その時々の心情に迫ることにより、現実味のある、人間的なナポレオン像を生き生きと描き出した。歴史の一大転換期に生きた男の心理を克明に辿ることにより、高い志をもちながらも、その時代固有の基本的価値観やものの考え方に抗いきれず、呑み込まれてゆく様を活写している。――(本書「訳者あとがき」より)


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目次

第4章 海洋――ロシア遠征から逮捕宣告まで
第5章 岩礁――セント=ヘレナ到着から死まで

書誌情報

紙版

発売日

2004年06月10日

ISBN

9784061596603

判型

A6

価格

定価:1,485円(本体1,350円)

通巻番号

1660

ページ数

464ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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