
古代国家と軍隊
コダイコッカトグンタイ
- 著: 笹山 晴生

大伴氏などの世襲的武力に支えられた大和朝廷。その武人としての意識は、防人など地方の農民層にも浸透した。この「皇軍」に対し、皇族・貴族の政治的抗争の中から生まれた私的な武力が、平安時代には権門勢家(けんもんせいか)の武力として発展するが、やがて起こる内乱は、権門と訣別した源頼朝によって収束される。軍事力の質的変化から古代日本の変動を解いた名著。
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目次
第1章 「皇軍」のなりたち
1 武人の成長
2 朝廷と軍隊
3 国家と軍隊
第2章 私兵の系譜
1 私兵の淵源
2 律令国家と貴族の武力
3 藤原氏の制覇
4 内乱と政変と
5 海行かば
第3章 武者の世への道
1 衰える公的武力
2 貴族政治と武力の種々相
3 武者の世の成立
書誌情報
紙版
発売日
2004年06月12日
ISBN
9784061596610
判型
A6
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
1661
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:本書は1975年7月刊行の中公新書『古代国家と軍隊』を底本とした。