
長安
チョウアン
- 著: 佐藤 武敏

前漢、唐をはじめ八王朝が都した世界最大の古都の全貌
前漢・前趙・前秦・後秦・西魏・北周・隋・唐の諸王朝が都した長安とはいかなる都市であったか。自然環境、都となる以前の歴史や文化を皮切りに、二百年余の都であった前漢の長安と、人口百万を擁する世界最大の都市として三百年近い栄華を誇った唐の長安を徹底研究。その形状、人口、行政、防備、経済、文化等の角度から、両都の姿を浮き彫りにする。
長安は洛陽とならぶ中国の代表的な古都である。前漢のときにはじめてここに都を定めてより、前趙・前秦・後秦・西魏・北周・隋・唐の諸王朝が都した。とりわけ前漢は二百年余り、唐は三百年近くの久しきにおよんだ。ただし同じく長安といっても、前漢と唐とではその位置が少しく異なる。前漢の長安城は今日の陜西省西安市の西北約10キロメートルのあたり、唐の長安城は今日の西安市のあたりである。――(本書「はじめに」より)
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目次
1 漢以前の長安周辺
2 漢の長安
3 唐の長安
書誌情報
紙版
発売日
2004年06月12日
ISBN
9784061596634
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1663
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:本書は、1971年に近藤出版社から刊行された『長安』を底本とし、補訂を加えた。