
木簡の社会史
モッカンノシャカイシ
- 著: 鬼頭 清明

公文書、租税の荷札、借金の証文、出勤伝票、通行手形……
木簡が映し出す古代の様相
古代、木簡はさまざまな用途に用いられた。役人たちの出勤・給食伝票、勤務評定書、公文書、宮内への通行証、他国へのパスポート、租税の荷札、借金の証文……。そこに墨書された文言からは、名も知らぬ人々の生々しい暮らしぶりや、古代社会の諸相が浮かび上がってくる。平城京跡から出土した木簡の数々を読み解くことで明らかになる天平人の日常。
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目次
第1章 古代史解明の鍵――木簡
第2章 平城京の日常生活
1 平城宮を甦らせた木簡
2 平城宮のまもり
3 役人の日常生活
4 平城宮の造営工事
5 木簡が語る政変のディテイル
6 平城宮木簡と女性
7 諸国からの租税と荷札
8 平城京からの木簡
第3章 各地の木簡から
1 藤原宮木簡
2 長岡京木簡
3 伊場木簡
4 大宰府木簡
書誌情報
紙版
発売日
2004年08月10日
ISBN
9784061596702
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1670
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
本書は1984年に河出書房新社から刊行された同名の書を文庫化したもの。