
古代朝鮮
コダイチョウセン
- 著: 井上 秀雄

檀君神話、広開土王陵碑、任那日本府、白村江の戦いと唐との戦争――。中国・日本との軋轢と協調を背景に統一への歩を進めた古代の朝鮮。旧石器時代から統一新羅の滅亡までの朝鮮半島の政治・社会・文化とはどのようなものだったのか。『三国史記』『三国遺事』をはじめとする文献類の精査によって、その実像を鮮やかに復元した古代朝鮮史研究の傑作。(講談社学術文庫)
古朝鮮、三国時代、そして統一新羅へ
激動の朝鮮半島を生きた人々の歴史
檀君神話、広開土王陵碑、任那日本府、白村江の戦いと唐との戦争――。中国・日本との軋轢と協調を背景に統一への歩を進めた古代の朝鮮。旧石器時代から統一新羅の滅亡までの朝鮮半島の政治・社会・文化とはどのようなものだったのか。『三国史記』『三国遺事』をはじめとする文献類の精査によって、その実像を鮮やかに復元した古代朝鮮史研究の傑作。
“日本”の視点からのみ“朝鮮”を見る姿勢は誤っている。朝鮮文化は日本文化を説明するためにのみ利用されてはならない。その独立した歴史展開、さらに、古代の東アジア全体の国際関係の中への位置づけ、それをぬきにして朝鮮古代史への正しいアプローチはないと思う。そして、そうした観点からする歴史的探索・実証の上に、新たなる日本史、新たなるアジア史、さらに新たなる世界史像の形成がなされていくにちがいない。――<本書「原本あとがき」より>
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目次
第1章 初期の朝鮮
第2章 原始国家の形成
第3章 三国の興亡(1)
第4章 三国の興亡(2)
第5章 統一戦争
第6章 統一新羅
書誌情報
紙版
発売日
2004年10月09日
ISBN
9784061596788
判型
A6
価格
定価:1,298円(本体1,180円)
通巻番号
1678
ページ数
312ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2015年10月23日
JDCN
0615967800100011000W
初出
原本:1972年、日本放送出版協会より刊行されたものを原本とした。