
流言・投書の太平洋戦争
リュウゲントウショノタイヘイヨウセンソウ
- 著: 川島 高峰

『特高月報』、内務省警保局報告書など克明な治安史料で明かす戦時下の世相と民心
戦時下、前線に赴く兵士を見送った家族が死守した銃後の本土日本。深刻な食糧不足や激化する空襲のなか、人々は何を考え、何を感じていたのか。厳しい言論統制を行い、国民の日常会話も監視した治安当局は、民衆の流言蜚語や不穏投書を克明に記録した。『特高月報』等のこれら治安史料と日記を駆使し、庶民の心情と実態に迫る異色の戦時下日本の歴史。
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目次
第1章 「開戦」と日本人
第2章 戦争の長期化
第3章 山本五十六の戦死
第4章 サイパン政変
第5章 空襲と戦意
第6章 焦土の中の民衆
第7章 玉音放送直後の国民の意識
書誌情報
紙版
発売日
2004年12月12日
ISBN
9784061596887
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1688
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
読売新聞社、1997年8月刊、『銃後 流言・投書の「太平洋戦争」』を根本とする。