君あり、故に我あり

君あり、故に我あり

キミアリユエニワレアリイゾンノセンゲン

講談社学術文庫

インド思想が説く平和をめざす新原理

9歳でジャイナ教の修行僧、ガンジー思想にも共鳴し、8000マイルの平和巡礼を行ったインド生まれの思想家は、自然に対する愛を強調した独自の平和の思想を提唱する。デカルト以降、近代の二元論的世界観は対立を助長した。分離する哲学から関係をみる哲学へ。暴力から非暴力へ。思いやりに満ちた心の大切さを力説し、地球は1つと、相互関係・共生関係に基づく平和への新しい展望を示す。

私が目撃したツイン・タワーへの攻撃のような悲劇や、軍備拡張競争、環境悪化、社会的不公正などの国際的葛藤は、デカルト的懐疑、二元論、個人主義、その他すべての「何々主義」に根ざしている。(それに対し、)私は、サンスクリットの格言「ソーハム」に要約される、新たな世界観を持っている。この格言は私のマントラになった。これは二元論ではなく、分割されない関係を表すマントラである。――<本書「はじめに」より>


  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

目次

第1部 意味との出会い
第2部 全体性の探求
第3部 インドを巡る旅
第4部 関係をみる哲学

書誌情報

紙版

発売日

2005年04月09日

ISBN

9784061597068

判型

A6

価格

定価:1,386円(本体1,260円)

通巻番号

1706

ページ数

352ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

オンライン書店一覧

製品関連情報