
北京物語
ペキンモノガタリオウゴンノイラカトシュロウノミヤコ
- 著: 林田 槇之助

千年の都に躍動する庶民と英雄達の実像
10世紀、契丹(きったん)人が都城を構えて以来、数々の王朝の都として繁栄した北京。元の都・大都を築いたフビライ、異民族支配を脱して紫禁城の主となった明の永楽帝など権力者の野望に迫り、『金瓶梅』『紅楼夢』などの文学から明・清時代の世相を描出。千年の都に躍動する庶民と英雄たちを活写する一方、西太后と頤和園(いわえん)など、名所旧跡の来歴も興味深くたどる。
マルコ・ポーロが描いた大都の繁栄、壮麗な紫禁城を舞台にした明・清時代の政治抗争など、10世紀に遼が都城を構えて以来の都の栄光と、フビライ、永楽帝、康熙帝など権力者の素顔を活写。また『金瓶梅』『紅楼夢』などの小説から明・清時代の世相を読み取り、老舎の作品から日中戦争に翻弄された庶民の哀感も痛切に描く。万里の長城、明の十三陵、天壇など名所旧跡の由来も解説した、北京を知るための必読書。
- 前巻
- 次巻
目次
1.黎明期の北京
2.爛熟期の北京
3.変革期の北京
書誌情報
紙版
発売日
2005年06月12日
ISBN
9784061597112
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1711
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1987年、集英社より刊行