
古代インドの神秘思想
コダイインドノシンピシソウショキウパニシャッドノセカイ
- 著: 服部 正明

インド精神文化の本質を解明した最良のインド思想入門
眼は太陽であり、思考力は月であり、耳は方位であり、語は火であり、気息は風である――。小宇宙と大宇宙の対応の思想は、やがて個体の本質アートマンと最高実在ブラフマンの一致の自覚へと深化される。古代インドに展開された生の根源を洞察する叡知、神秘思想の本質を初期ウパニシャッドをもとに解明した、斯界の碩学による最良のインド思想入門。
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目次
第1章 古代インドの叡知――ウパニシャッドが現代に伝えられるまで
第2章 祭式から哲学へ――ブラーフマナとウパニシャッド
第3章 ブラフマンとアートマン――最高実在と個体の本質
第4章 「有」の哲学――ウッダーラカの学説
第5章 「非ず、非ず」のアートマン――ヤージニャヴァルキヤの思想(1)
第6章 輪廻と解脱――ヤージニャヴァルキヤの思想(2)
第7章 アートマンと外界――『カウシータキ・ウパニシャッド』の教説
書誌情報
紙版
発売日
2005年10月09日
ISBN
9784061597310
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
1731
ページ数
280ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1979年1月、講談社現代新書として刊行。