
明治のことば
メイジノコトバブンメイカイカトニホンゴ
- 著: 齋藤 毅

個人、社会、会社、保険、銀行、哲学、主義、自由……
西洋文化の概念を自国語化した明治人の努力
文明開化により急激に流入した欧米文化は、それまでの日本に存在しなかった思想、制度等をもたらした。明治の先人たちはこれらに伴う概念をいかに吸収し、自国語として表現したか。「社会」「個人」「保険」「銀行」「主義」「自由」等々、その後欠くべからざる語となる新しいことばを中心に、それらの誕生、定着の過程を豊富な資料をもとに精細に分析する。
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目次
第1章 明治の日本語――東から西への架け橋
第2章 東洋と西洋
第3章 合衆国と合州国
第4章 王なくして支配さるる国――列玻貌利吉(レポブリーキ)考
第5章 社会という語の成立
第6章 個人という語の成立――一個の人・一個人・一の個人
第7章 会社―「催合(もやい)」商売
第8章 保険ということばについて
第9章 銀行―金銀カワセ処
第10章 哲学語源――艾儒略から西周・三宅雪嶺まで
第11章 主義という重宝なことばの誕生
第12章 学術と政治の発達に貢献した演説
書誌情報
紙版
発売日
2005年11月12日
ISBN
9784061597327
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
1732
ページ数
416ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1977年11月、小社より刊行。