「名」と「恥」の文化

「名」と「恥」の文化

ナトハジノブンカ

講談社学術文庫

名実一致の思想
日本人の名誉と中国人の面子(メンツ)

日本と中国の文化の本質は一体何なのか。千載の後に名を残す、中国人は殊の外名(な)を重んじた。名と恥を人間倫理の根底に置いた日本人と中国人。恥を雪(すす)ぐ――武士の伝統のある日本人の名誉感。無教養は恥――神なき文人の文化、中国人の面子(メンツ)。本書では、恥を名の裏返しとして捉え直し、日中両国人の生き方を鮮やかに解析する。


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 言語・文字としての名
第2章 名誉・名声としての名
第3章 儒教の別名としての名教
第4章 中国人の名誉感と封建武士の名誉感
第5章 恥と罪
第6章 中国人の宗教意識――名と恥の背景

書誌情報

紙版

発売日

2005年12月11日

ISBN

9784061597402

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

1740

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

1971年9月に講談社現代新書として刊行。

著者紹介

製品関連情報