婚姻覚書

婚姻覚書

コンインオボエガキ

講談社学術文庫

女性民俗学者ならではの目で捉えた日本人の婚姻をめぐる習俗

日本の女性は、どのような婚姻のしかたをしてきたか。若者宿と娘宿、通婚圏、婚姻の諸様式と婚舎のあり方、嫁入りとその祭祀、主婦権など、女性が村や家という組織のなかで経験してきた婚姻の形態と生態を、広範なフィールド・ワークに基づいて精緻に分析。女性民俗学者ならではの視点で、日本の婚姻をめぐる習俗とそれにまつわる文化の本質を探る。

過去の人たちの生活ぶりを、いちがいに、にべもなく罵倒する非科学的な態度を警戒しよう。……善悪を云々する前に、厳粛な生活の事実として味わってみよう。1人の若者が、1人の娘が、幸福な青春時代をすごし、よい結婚生活に入るためにも、むかしはむかしなりの社会のきまりをもたなくてはならなかったということを村の婚姻が教えてくれる。――<本書「若い仲間」より)


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目次

1.3つの結婚
2.若い仲間
3.通婚圏
4.ケイコにやる嫁
5.婚舎のあり方
6.嫁の里がえり
7.主婦権
8.娘のつれ

書誌情報

紙版

発売日

2006年01月12日

ISBN

9784061597457

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

1745

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

底本:本書の初版は1957年6月に小社より刊行。本文庫版は1971年6月に小社から刊行された新版を底本とした。

著者紹介

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