
エゾの歴史
エゾノレキシキタノヒトビトトニホン
- 著: 海保 嶺夫

大陸と壮大な交易を展開した北方の民
北の地に繰り広げられたもう一つの「日本史」
北樺太から黒竜江を遡りアジア大陸へ。北方の民はかつて大陸と壮大な交易を展開していた。エゾとは、エミシとは何者なのか――。日の本・唐子・渡党。記録の間に垣間見える彼らの姿を浮かび上がらせ、そしてついには東北・北海道へと北上拡大する「日本」に組み込まれてゆく過程を活写する。北の地に繰り広げられた、もうひとつの「日本史」の探究。
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目次
序章 エゾ地の交易
第1章 エゾから見たエミシ論
第2章 エゾの登場
第3章 エゾと擦文文化
第4章 波濤を越えて
第5章 未完の王権
第6章 「エゾ」政権から「和人」政権へ
第7章 底抜け鎖国体制――北からの道・北への道
第8章 エゾ地の閂
第9章 エゾ地の人別帳
終章 北方史研究私論――おわりにかえて
書誌情報
紙版
発売日
2006年02月12日
ISBN
9784061597501
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1750
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
原本:本書の原本は1996年2月、小社より刊行。