
東亰時代
トウケイジダイエドトトウキョウノハザマデ
- 著: 小木 新造

江戸文化の面影を色濃く残す明治初期の東京
東京は、天下の総城下町から、一挙に近代国家の首都へと移行したのではない。その過渡期は明治前半期であり、東京が「東亰(とうけい)」とも呼ばれた時代であった。それは、文明開化の時流に取り残された江戸根生いの民が、江戸文化の名残を引きずりつつ生きた時代でもある。江戸から東京へと変貌していく過程を生きた、市井の民の生活実態を浮き彫りにする。
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目次
序 章 変革の嵐
第1章 「文明開化」の幻影
第2章 暮らしの曲線
第3章 開化の蔭で
第4章 庶民の遊び
第5章 寺子屋始末記
終 章 東亰時代
書誌情報
紙版
発売日
2006年06月10日
ISBN
9784061597655
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
1765
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1980年に日本放送出版協会から刊行された同名の書を文庫化