
脳と人間
ノウトニンゲンオトナノタメノセイシンビョウリガク
- 著: 計見 一雄

現実に「躓く」とは?「ズレ」とは?
精神科医が明らかにする 分裂病と脳の活動の関係
世界・現実との関係において躓き、ズレていく統合失調症=精神分裂病。「今」と「今から」を意図することの困難、身近な事物がもつ意味の突如たる凶変はなぜ起こるのか。脳の働きのどのような不具合が関係しているのか。精神科医療の最前線に立ち膨大なエビデンスを有する著者が、脳科学の最新の成果を動員して練り上げた、脳と精神に関する総合理論。
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目次
第1章 「意図のセンター」の障害
「意図のセンター」の浮上/ヒトにとっての時間
第2章 リンビックシステムの暴走
解釈する人間/分裂病の世界を彩るもの
第3章 行為のプランとワーキング・メモリー
先のことを考えること/意志決定と前頭連合野
第4章 自己と現実
現実とは?/過去優先の脳
書誌情報
紙版
発売日
2006年08月12日
ISBN
9784061597730
判型
A6
価格
定価:1,375円(本体1,250円)
通巻番号
1773
ページ数
400ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1999年7月に三五館から刊行