
中国古代書簡集
チュウゴクコダイショカンシュウ
- 著: 佐藤 武敏

司馬遷の烈々たる心情、李陵と蘇武の厚い友情、棄てられた妻の怨み……
人の心を打つ名書簡
隠忍苟活(こうかつ)、糞土の中に幽せられ、而も辞せざる所以は私心尽くさざるところあるを恨む――宮刑という辱めを受けてまで生き続ける理由を手紙にこう記し、『史記』にかける思いを述べた司馬遷。他に、獄中にある政治家の無実の訴え、単身赴任の夫と妻の愛情に満ちた往復書簡など、2000年の時を経ても変わらぬ人の世の営みが映し出された34篇の名書簡を収載。現代語訳と解説を付す。
<本書の主な内容>
●大国にはさまれた小国の立場
●賄賂の自粛について
●名将の弁明
●獄中からの訴え
●宮刑の恥辱に堪えて『史記』を著した心情
●謀反に対するいさめ
●子への遺書
- 前巻
- 次巻
目次
第1章 中国古代の書簡と郵便制度
第2章 春秋時代の書簡
第3章 戦国時代の書簡
第4章 秦代の書簡
第5章 前漢の書簡
第6章 後漢の書簡
書誌情報
紙版
発売日
2006年11月11日
ISBN
9784061597907
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
1790
ページ数
296ページ
シリーズ
講談社学術文庫