
民主主義 古代と現代
ミンシュシュギコダイトゲンダイ
- 著: モーゼス・I・フィンリ- ,
- 訳: 柴田 平三郎

ギリシア史家の第一人者が執筆した民主主義論の名著
民主主義は時代の潮流であり、世界の正統思想であり、また、現代政治のキーワードともなっている。理想の政治、民主主義とは一体どのようなものなのか。ギリシア史家の第一人者が、古代民主制の模範的都市、アテナイの政治の仕組み、機能、問題点や補完策などその実態と本質を功罪両面から学問的に的確に分析し、現代の民主主義のあり方を考える政治学の名著である。
今日の西欧社会においては、誰もが民主主義者である。……(本書では)私は政治学者や理論家としてではなく、職業的歴史家として書いている。古代ギリシアと現代それぞれにおける民主主義の観念を、根本的に異なる2つの世界を論議する上で可能な範囲内で、弁証法的に論じようとした。それぞれの社会は他の社会を理解するのに役立つとの信念に基づいてのことである。――<本書「序文」より>
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目次
第1章 指導者と追随者
第2章 アテナイのデマゴーグたち
第3章 民主主義、合意および国益
第4章 ソクラテスと彼以後
第5章 古典古代における検閲
書誌情報
紙版
発売日
2007年03月10日
ISBN
9784061598102
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
1810
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1991年3月、刀水書房より刊行。